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コミュニケーション

<第2回>農薬ラベルの記載(掲載2004年5月)

よく読んで、内容や構成を理解しよう

 農薬ラベルはメーカーが全神経を集中して作成していると言っても過言でなく、その中に必要な情報が網羅されています。また重要な情報ほど、見やすい位置、またははずれ難い位置に記されています。記載のほとんどは農薬取締法等の法令で決められています。

 内容は大きく6グループに分類できます。

 一番目は化合物や性状等に係わる情報で、登録番号、農薬の種類名、商品名、成分、性状、内容量です。すべての農薬には登録番号がありますので、先ず確認して下さい。登録番号がないものは「農薬」ではありませんので、決して使わないで下さい。無登録農薬使用で罰せられます。

 二番目は農薬取締法以外の法律で決められているものです。毒物及び劇物取締法による表示(毒物、劇物に該当する場合の表示)、消防法による表示(危険物かどうか)、PRTR法による表示(指定化学物質名と政令番号及び含有量(%))、PL法対応の表示(火災時の措置、漏出時の措置、輸送上の措置、廃棄上の措置)が記載されます。

 三番目は、農薬を使用する者が守らないといけない基準(農薬使用基準)に係る表示です。ここでは、作物名、適用病害虫雑草名、希釈倍数・散布液量または使用量、使用時期、総使用回数、使用方法、適用土壌、適用地帯が記載されます。これらを守ることにより消費者の安全性(基準以下の農薬残留量)の確保や土壌残留等の回避ができます。

 四番目は「使用上の注意事項」で、効果・薬害、散布液調製、混用・近接散布、適用作物の散布時の生育状態、散布・処理時の温度などの環境条件、散布量・散布濃度、適用土壌・適用地帯、栽培方法の差異、適用病害虫雑草、散布方法、作物の品種・樹勢、他作物に関する注意が記載されます。これらは、作物への安全性(薬害回避)に必要な記載事項です。

 五番目は安全使用上の注意で、人畜毒性(マスク着用、手袋着用、防除衣着用等の必要性等)、その他使用時に注意しないといけない事項、誤飲などの急性毒性・中毒、家畜に対する影響、空容器、保管、水産動物に対する影響、蚕・ミツバチに対する影響に関する注意が記載されます。これらの注意事項は散布者への安全性、環境への安全性などに重要なものですから、遵守をお願いします。

 最後のグループ、その他表示事項では、社名、本社所在地、製造場の名称・所在地、最終有効年月、DL表示、水田除草剤誤使用防止のための表示(初・中・後の透かし、1キロ粒剤、フロアブル剤、少量散布粒剤)、工業所有権等に係わる表示が記載されます。水田除草剤では、誤用を避ける為の表示の工夫をしています。

 農薬ラベルは是非とも良く読んで理解して下さい。

 一度しっかり理解できると、次からは容易に内容や構成が読み取れます。解らないこと、理解できないこと、疑問・質問等は、企業お客様相談窓口や緑の安全推進協会「農薬よろず相談」、農薬工業会等にお問合せ下されば、お答え致します。同じ質問が多い場合にはラベル記載の工夫を検討する必要があることになります。

(農薬工業会安全対策委員会事務局 花井正博)