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コミュニケーション

<第6回>消費者との対話(掲載2004年9月)

農薬の必要性と安全性への理解を得るために

 農薬工業会では、農薬を正しく理解してもらうための活動の一環として、2004年4月5日に「ちゃんと知らなきゃ!農薬ゼミ 北野大さんの野菜畑」を東京・大手町サンケイプラザホールで開催しました。主婦など消費者350人を募り、北野大さんや専門家の先生(千葉大 本山教授、残留農薬研究所 眞板理事)と一緒に、農薬の働きと役割、農薬の人や環境への影響などについて学んでいただきましたのでご紹介いたします。

 参加者が農薬と聞いて思い浮かべることは、農薬ゼミ聴講前には、「残留農薬」、「身体に悪い」、「環境汚染」など否定的な回答が多くありましたし、農薬の必要性を認める方でも、「できれば使って欲しくない」といった内容でした。

アンケート項目 農薬ゼミ
聴講前(%)
農薬ゼミ
聴講後(%)
有機物を多く与える栽培でも農薬は要る 37.7 ↑UP 67.3
農薬を使用しないとほとんどの野菜は収穫できない 39.1 ↑UP 79.8
病害虫を防除する農薬だからといって
人に有害で危険というわけではない
12.1 ↑UP 55.6
農薬を使用し栽培した野菜も人体に有害ではない 10.8 ↑UP 49.8
散布された農薬は、環境中や作物中に残留し続けることはない 14.5 ↑UP 55.9

 このような意識を持った方々が農薬ゼミを聴講した後でどのようにイメージを変化させたかを示したのが別表です。

 「農薬は必要」と考える人が増加し、「人への安全性」・「農薬を使用した野菜の安全性」・「農薬の環境や作物中での残留」について心配する人は少なくなり、農薬を正しく理解していただける方が増えました。

 この時に、農薬への不安や抵抗感の払拭に役立った説明内容としては、(1)登録農薬は使用方法を守って使用している限り安全である (2)農薬登録のために多くの項目を試験し検査基準に合格したもののみ登録され、発がん性も実用上問題ないことを確認している (3)農薬は作物中、環境中で容易に分解消失し残留期間は短い (4)人体に入った農薬は肝臓などで分解を受け体外に排せつされ、蓄積されることはないので次世代への影響はない などが挙げられています。

 今回のアンケートから、きちんと説明すれば理解してもらえることが確認できましたので、農薬工業会は、今後もこのようなゼミを続けて開催してまいります。

 また、今回の農薬ゼミでは、農事組合法人の理事の方から体験に基づいたお話をしていただき、農業の大変さ、農薬の必要性などを納得していただくことができました。「生産者の話が聞くことができてよかった」とはいろんな説明会で消費者からでる感想です。生産者からの説明が消費者にとってはインパクトが強いのです。

 農薬工業会では、農家の皆様とも十分な対話を図り、必要な情報を提供していきたいと考えています。農家の皆様には農薬の安全性についても十分ご理解頂き、自信を持って農作物の生産に農薬をご活用いただくことを願っております。

 なお、このゼミは、農薬工業会が重点活動のひとつと位置づけている「消費者との対話」の一環として開催されたものです。

 次の農薬ゼミは2004年11月7日に東京ヤクルトホールで、また2005年2月には福岡での開催を計画しています。

(農薬工業会安全対策委員会事務局 花井正博)

<補足説明>

主婦を中心とした一般消費者を対象に、農薬のはたらきと役割、人体や環境への影響、安全性の確保など、農薬について正しく理解してもらうことを目的としたゼミナール「北野大さんの、ちゃんと知らなきゃ!! 農薬ゼミ」を2005年10月までに4回開催しています。

  • 第1回:2004年 4月 5日(東京・大手町サンケイプラザ)、参加者297名
  • 第2回:2004年11月7日(東京・ヤクルトホール)、参加者382名
  • 第3回:2005年 2月19日(福岡・アクロス福岡)、参加者270名
  • 第4回:2005年10月16日(宮城・仙台国際センター)、参加者300名