「JCPA農薬工業会」は、
「クロップライフジャパン」に名称を変更しました。
更新情報は、トップページのTOPICS一覧からご覧ください。
2024年9月頃、新サイトについてご案内します。
サイト切替までは変わらず本サイトをご利用いただけます。
新農薬を市場に出すまでには、どのくらいの時間と費用がかかりますか。
農薬の開発には、非常に長い年月と多額の費用がかかります。新規化合物が発見されてから、市場に出すまで一般的には10年以上、費用も250億円から300億円はかかるといわれています。
クロップライフ・インターナショナル(CLI)、欧州農薬工業会(ECPA)、クロップライフ・アメリカの依頼を受けてPhillips McDougallが新規農薬の開発コストの調査を実施しました。
新規農薬の合成から上市までに要する平均投資額について主要な農薬会社に行ったアンケートの結果を下表にまとめています。
一製品を上市する為に要した合成化合物数は1995年に52,500個であったものが2010-2014年に159,574個となりました。
開発に要する期間については、1995年に8.3年であったものが2010-2014に11.3年となっています。
1995年 | 2000年 | 2005-2008年 | 2010-2014年 | |
---|---|---|---|---|
平均開発コスト(百万ドル) | 152 | 184 | 256 | 286 |
合成化合物数 | 52,500 | 139,429 | 140,000 | 159,574 |
開発期間(年) | 8.3 | 9.1 | 9.8 | 11.3 |
さらに、2014年に対する2019年の研究開発投資(11社回答)の見込みは、2014年の総額が2,625百万ドルであるのに対し、2019年は3,207百万ドルと予想しています。特徴的なことは、既存製品の保護(場合によっては、“登録維持”)費用の割合が減少するのに対し、新規農薬用の研究開発費割合の増加が予想されています。
このことは、過去5年に亘って新規化合物の特許数が増加していることからも読み取れます。
(2022年9月)