「JCPA農薬工業会」は、
「クロップライフジャパン」に名称を変更しました。
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農薬は農作物を生産する農家にとっては必要かもしれませんが、一般消費者にとっては「毒」でしかないのではありませんか?
いいえ。農薬は食料の安定的な生産に大きく寄与し、消費者の生活を支え、持続可能な社会をつくることに貢献しています。
農薬を使用しなかった場合、収穫量は、水稲では約8割に、りんごは病害虫にとても弱く1割に減ってしまう事を示すデータもあります。農薬使用による農作物の収量・品質の確保により、適正な価格で高品質の食料が供給されているのです。また、現在の世界の農耕地は約15億haと推定されていますが、もし農薬を使用しないで現在の食料生産を維持しようとすれば40億ha以上が必要になり、草地・森林を農耕地にしなければなりません。農薬使用による収量確保の結果として、やみくもな耕地拡大を抑制することができます。
さらに、麦類に発生する赤かび病菌は有害なカビ毒を生産し、それが食品に残り、急性中毒のほか、慢性毒性の原因になります。適切に農薬を使用して赤かび病を防除することで、これらのカビ毒のリスクを減らすことができます。
最新の科学的知見に基づいて安全性の確保を図りつつ、その有用性を利用しているのが現代の農薬です。
参考:農薬工業会 HP(「食料生産の重要性と農薬の役割」動画版)
https://www.jcpa.or.jp/labo/movie/
(2021年1月)