農薬とアトピー性皮膚炎との間に何か関係はありますか。
残留農薬によってアトピー性皮膚炎が発症したという症例報告はありません。
アトピー性皮膚炎は、痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)で、皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)に、様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。現在まで、農薬とアトピー性皮膚炎との関連を示した報告はありません。
農薬では、登録申請の際、皮膚刺激性試験、皮膚感作性試験が行われ、また、動物を使ったその他の試験の中でもその物質を与えたことによる影響を観察し、問題の有無を確認しています。
(2022年3月)