農薬工業会ニュース

農薬工業会の新たなビジョン公表と団体名変更

時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご支援ご協力を賜わり厚くお礼申し上げます。

さて、農薬工業会は、2014年「JCPA VISION 2025」策定から10年が経ち、食料や農業をめぐる状勢・事業環境の変化を踏まえてこれまでの取組みを検証し、NEW VISIONを公表し、併せて、グローバルな潮流を踏まえて、団体名をクロップライフジャパン(英名:CropLife JAPAN)に変更することと致しましたので、お知らせします。

2014年に当会は「JCPA VISION 2025」を策定し、当会の持続的な発展と日本農業への貢献に向けた活動を開始しました。その後、食料、農業を取り巻く環境は大きく変化し、食料安全保障、持続可能な発展、地球環境問題への対応等様々な課題がでてきています。このような状況の下、2022年から、将来を担う若手メンバーの意見も聴きながらビジョン改訂の検討を進め、食料・農業をめぐる情勢の変化、会員の事業活動の拡大を踏まえ、将来ビジョンをリニューアルいたしました。新たなビジョンは、政府の食料・農業・農村基本法改正案にある食料安全保障の確保等の方針も踏まえ、食料・農業、環境、消費者を対象とした目標として「将来のありたい姿」、目標を実現するための「活動指針」、「具体的な活動内容」から構成されています。これからの活動にあたっては、新たなビジョンに沿って、多様性を尊重し、全会員がベクトルを合わせ、日本と世界の食と農業へ貢献してまいります。

問合せ先:業務部 03-5649-7191

NEW VISION

将来のありたい姿

私たちは、

  1. 日本と世界の食料安全保障、持続可能な農業に貢献します
  2. 環境にやさしいイノベーションを推進します
  3. 安全の先にある安心な食生活を楽しめる社会を目指します

活動指針と具体的な活動内容

(1)日本の農業生産性向上と農産物の輸出拡大、世界の農産物需要に対応した作物保護技術を提供します

①食料安定生産に寄与する安全かつ有効なソリューション技術を創造し、安定的に提供します

②スマート農業や総合防除に貢献する有効成分、製剤、施用法を開発します

③諸外国の制度、農業環境等を調査し、各々に対応した作物保護技術を提供します

(2)環境を守るための技術革新とカーボンニュートラルに取り組みます

①新規有効成分、製剤、施用法の開発により環境負荷軽減を進めます

②製造・調達の改善により環境負荷低減を進めます

③物流の効率化、返品・廃棄ロス削減を進めます

(3)社会の信頼を確保するため、適正な農薬使用の推進と科学的な情報発信を行います

①農薬の安全性の向上を目指す諸制度に適切に対応し、有効な防除手段を提供します

②リスク管理された安全な農作物の生産に寄与するため、農薬使用者へ適正使用に関する情報を提供します

③作物保護に関する科学的な情報を、消費者をはじめ幅広いステークホルダーと共有します

(4)上記活動の核となるイノベーションを創出する人材の育成に努めます

①作物保護産業を支える次世代人材を育成するため、教育、研究機関、学会との幅広い交流を進めます

②作物保護に関する勉強会などを通じて幅広い新技術の情報を共有します

③グローバルな人材育成のため、諸外国の関係団体との交流を進めます