農薬工業会ニュース

創立70周年記念懇親会を開催(5/17)

第92回通常総会及び創立70周年記念講演会終了後、鉄鋼会館において記念懇親会を開催した。当日は会員会社の他、関係省庁、関係団体、報道関係者など約160名が出席し、和やかに情報交換が行われた。懇親会の冒頭、創立70周年記念事業特別委員会委員長である本田前会長から開会の挨拶があり、来賓を代表して農林水産省消費・安全局長の森様から祝辞が寄せられた。続いて、小澤会長から挨拶があった。

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小澤会長の挨拶

会長

この度、本田前会長の後を受けて、会長の選任をいただきました三井化学クロップ&ライフソリューションの小澤でございます。

ご来賓の皆様、会員の皆様には大変お忙しい中、70周年記念懇親会にご臨席を賜り誠にありがとうございます。

本日、第92回通常総会において、2022年度事業報告・決算並びに2023年度事業計画・予算が承認されました。その後の臨時理事会において、役員の選任が行われましたので、2023年度新執行部について紹介させていただきます。

冒頭申し上げましたように会長には私、小澤が、副会長には、シンジェンタジャパンの的場さん、住友化学の藤本さん、日本農薬の岩田さんに就任いただくことになりました。専務理事の松浦さんは留任致します。各委員会委員長として、技術委員長はシンジェンタジャパンの吉田さん、広報委員長は住友化学の鈴木さんに留任いただき、新たに、安全対策委員長は日本農薬の池本さん、国際委員長はクミアイ化学工業の前田さん、運営委委員長は三井化学クロップ&ライフソリューションの宮井が就任いたします。この新執行部が一丸となり、2023年度の事業計画を力強く推進してまいりたいと考えております。皆様方には、これまで同様のご支援とご協力、宜しくお願い申し上げます。

また、退任されます本田前会長には副会長から通算4年間お努めいただき、多大なご貢献を賜りましたことに対し、会員を代表し厚くお礼申し上げます。また、同じく退任されます小松前運営委員長、乾前安全対策委員長、中村前国際委員長にも、ご尽力に感謝申し上げます。

さて、気候変動や病害虫・雑草などの既存の危機、さらに新型コロナパンデミックやウクライナ紛争がフードシステムへの複合的な脅威となり、グローバルに食料安全保障上のリスクの認識が高まり、食料安定供給のためのイノベーションが必要とされています。

当会会員の多くが自社農薬探索実績を持ちグローバルに農薬登録やビジネス経験を積んできています。新規有効成分の創出には、高額の研究開発費と、長い時間が必要です。グローバルに登録規制が厳格になる状況において、過去に創出された有効成分のうち日本企業のものが約3割を占めています。特に、水稲や果樹・野菜分野では、日本企業が重要な供給源となってきています。

皆様ご存知のように、日本は、アジアモンスーン型気候の下、病害虫・雑草が発生しやすい環境の中で、高品質の農産物を安定的に生産する技術を有しています。その一端を支えているのが当会会員の技術でございます。今後とも、日本がアジアを含め世界へのイノベーション提供の中心となること期待しています。

最後になりますが、JCPA農薬工業会と会員各社は、農薬を含めた作物保護の重要性について情報発信し、作物保護に関わるソリューション技術・サービスの提供により、日本及び世界の食料安定供給に貢献してまいります。当会の活動推進のため、皆様方の変わらぬご支援とご協力をお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。