農薬を使用しないと、病害虫や雑草の被害により、農作物の収穫量が減少してしまいます。どの程度減少するでしょう?
農薬を使用しないでりんごを栽培した場合、収穫量は?%減少する
取り組み1
一般消費者向けにSNSでの情報発信、旬素材、知っ得、農薬Q&Aの運用を実施
取り組み2
教育者向けのセミナーを実施
取り組み3
農薬を使用する方向け講師派遣、リーフレット作成を実施
世界の作物の20~40%が病害虫・雑草の被害により失われ、何億人もの人々が十分な食料を入手できずに苦しんでいます。当会は、SDGsとも関連付けて、農業への産業としての貢献を掲げたビジョン活動「JCPA VISION 2025」を推進し、作物保護の重要性を周知することに努めています。2020年からのコロナ禍、さらに2022年のウクライナ紛争は、気候変動や病害虫などの既存の危機と相まってフードシステムへの複合的な脅威となっています。食料、肥料・飼料等の農業資材、エネルギーの価格高騰や供給不安も生じ、グローバルに食料安全保障上のリスクの認識が高まっています。一方、日本では食料自給率の向上を図っていく中で、農業現場では農業者の高齢化・担い手不足、地域コミュニティの衰退などの課題があり、農作業の省力化のための新規剤とともにスマート農業や総合防除に利用できる新技術への期待が高まってきています。当会は、食料安定供給に向けて作物保護に関わるイノベーションの創出に力を入れ、日本の農業の生産力向上と持続性の両立への貢献を果たしてまいります。
JCPA農薬工業会会長 小澤 敏