⑤ 吸汁性害虫ワーキンググループ

吸汁性害虫ワーキンググループ（吸汁性害虫WG）とは

IRAC internationalの吸汁性害虫WGは、世界的に重要な吸汁性害虫に対する抵抗性管理の戦略を構築・普及するために2008年に設立されました。吸汁性害虫の種類やその被害を受ける作物は広範に及びますが、特定の地域に焦点を当てながら、コナジラミ類、アブラムシ類、アザミウマ類などの主要な吸汁性害虫を対象に抵抗性管理の方策をご紹介できると確信しています。 尚、以前のネオニコチノイドWGの活動は、かなりの部分が吸汁性害虫WGの活動と重複し、全ての系統の薬剤と吸汁性害虫の種類に基づいてワーキングチームを持つことがより適切であると考え、2009年にネオニコチノイドWGは吸汁性害虫WGに吸収されました。

日本における吸汁性害虫WGは、2020年1月に発足しました。コナジラミ類、アブラムシ類、アザミウマ類、そして日本国内では抵抗性管理対象の重要種であるウンカ・ヨコバイ類、ダニ類についても活動の対象としています。本ガイドラインが、効率的な殺虫剤の抵抗性管理と安全・安心な作物生産の一助になれば幸いです。