旬素材の産地から

旬素材の産地から 梨園の箱入り娘たち 押田知之(おしだともゆき) さん
                    和梨は沖縄県以外の全国で栽培され出荷されています。産地として知られるのは千葉県、茨城県、福島県。なかでも千葉県は全国一の収穫量を誇ります。今回は、甘みがある梨で有名なJA西印旛の梨業組合に所属する押田さんの畑を訪ねました。
                    西印旛は、東京都心から25km圏内にあります。1980年代から千葉ニュータウンなどが開発されベッドタウンとして人口が増加しました。千葉県北部の豊かな自然を利用して梨をはじめ、イチゴ、スイカ、トマト、メロンなど多くの作物をつくっています。

1.空へ 2.地へ 
                    3.手のひらへ

おいしそうに色づいた「あきづき」

押田さん
そっと、そっと…やさしく一度、空に向かって持ちあげて、こんどは、地面に向かって引いてください…ほら、手のひらに。

あ、穫れた!!(なんか不思議…)

押田さん
けなげでしょ。まるで収穫してくださいというように、梨は木に実ります。今回取材していただく「あきづき」は1つ500gぐらいありますが、ほんとにカンタンに収穫できます。どうぞ、食べてみてください。

あぁ、あま~い、みずみずしい!

梨に語りかける押田さん

押田さん
和梨は、幸水、豊水、新高の3種が知られていますが、早秋が収穫期の「あきづき」はこの3つの長所を併せ持った新しい品種です。

「あきづき」は、3大ブランドのいいトコドリ!!

梨園のなかは、ちょっと幻想的

押田さん
どの梨もおいしいのですが、「あきづき」は、幸水のみずみずしさ、豊水の甘さ、新高の大きさという長所を、すべて受け継いでいます。これからどんどん人気が出てくる品種だと思います。

今年の出来栄えはいかがですか?

押田さん
台風などの災害に合うこともなく、立派な梨に育てることがきました。梨は繊細な果実ですから、栽培にかかる約120日間つきっきりで世話をして育てます。8月末からの収穫が、1年で1番たのしいですね。

梨園のかわいい娘たちですね♪

押田さん
はい。大切に、大切に、手塩をかけて育てています。先祖がこの梨園を、残してくれてほんとうに感謝しています。今では信じられませんが、この場所は昔、入江だったそうです。父が、よく知っています。

ええ!?ここは昔、海岸だった?

押田さんの父、押田剛さん

押田さんのお父さん
そうですよ。地面を掘ると白い貝の層がでてきます。これが白井(しろい)市の語源になったと言う説もあります。昔、この近くで送電線の鉄塔を建設した工事の人が、貝殻でできた白い土の層を見て、「ここは果樹を植えると美味しい実がなる」と言ったそうです。

貝殻の出る層に、果樹を植えるとおいしい実がなる・・・!!

押田さんのお父さん
それを聞いて、うちの親父が松林だったところを開拓して梨を植えました。自分は高校卒業して本格的に梨づくりを始めました。幸いにして先祖が梨園を開いてくれたおかげで、今があります。

前回の東京オリンピック前の話ですね。

押田さんのお父さん
そうです。私は今年73才になります。もう50年以上、経ちますね。

1.6haの畑に600本の梨の木。1つ1つが頭に入っている!

整然と並んだ、およそ600本の梨の木

押田さんのお父さん
梨の木の寿命はおよそ20年。それを超えると萎縮病とかが発生しやすくなります。梨の木は寿命が短いから常に植え替える準備もしておかなければなりません。ここが植えて5年目の列、あちらが10年目の列、向こうが15年目…1本1本、600本全部、頭に入っています…そりゃ、プロですから。

「プロですから」って、カッコよすぎ♪

押田さんのお父さん
いやいや。そのくらい大切に育てないと、おいしい梨はつくれません。

残留農薬の検査はとても厳しい。安心して食べてください。

昔は出荷できない人が年に1~2人いた?

JA西印旛の梨のスペシャリスト清田さん

押田さんのお父さん
行政の残留農薬の検査はとても厳しいものです。基準を超えると出荷ができません。昔は年に1~2人は出荷できない人がいました。

今はゼロですね。出荷できないと苦労が水の泡に…

茎にハサミを入れて、出荷準備OK

押田さんのお父さん
その通りです。ペナルティが大きいから、みんな必死です。農薬は定められた基準をしっかり守って、神経を配って使っています。もし出荷できないと収入がなくなってしまいますから。我々は1年1年が勝負。だからしっかりと品質管理しているんですよ。

え?わざと水をやらない!!かわいい梨はスパルタで育てる!

梨園の娘たちを見守る、奥さん

押田さん
水をやってしまうと、実は大きくなるけど、甘みが落ちてしまいます。過保護はダメなのです。水をあえて制限することで生命力が充実し、大地からたくさんの水分や栄養を吸い上げます。ここの梨づくりは、その方法が合っている気がしています。

近くの競馬学校から肥料をもらっている

押田さん
近くに競馬学校があって、そこで肥料(堆肥)をもらって畑の土づくりに生かしています。梨づくりで1番大切なのは土づくりです。競走馬のいる施設が近くにあるのも幸運だと思います。

年間の作業スケジュールを教えてください!

押田さん
品種によって前後しますが、あきづき以外の品種は4月上旬から中旬で交配(受粉)をします。5月上旬から6月上旬にかけて摘果作業。6月上旬から6下旬に新梢の管理をし、最終摘果を行います。早い品種で7月下旬から収穫が始まり9月の下旬まで続きます。10月中は防災網の片づけ、施肥作業。11月から3月は剪定・誘因作業をします。

あきづきは、交配の必要がない?

これは天敵を食べてくれる益虫

押田さん
そうです。交配が必要ない品種です。収穫はやや遅めで、8月下旬から9月下旬。他の品種に比べると、手がかからないですね。

大事な娘に虫がつかないようにしなきゃ(笑)。

梨園のぐるりに巡らせた防災網

押田さんのお父さん
昔はマツムシに悩まされましたね。松林を開いて作った畑でしたから。

紋羽(もんぱ)病ってどんな病気ですか?

押田さんのお父さん
紋羽菌は倒木を腐らせて土に返す、自然界になくてはならない菌ですが、木につくと木を枯らします。黒星病などの菌も住みついてしまいます。梨は繊細な作物ですから、きめ細かな病害虫防除が必要になります。だから農薬にはお世話になっています。

農薬が、
                    かわいい娘を守っている!!

豊作の梨園で、会話がはずむ

押田さん
JAグループが発行している梨病害虫防除暦をベースにして、農薬を使っていますね。とりわけ3月下旬から4月上旬にかけての黒星病対策は大切です。

大事なのはJAさんとの情報共有!

押田さん
おいしい梨づくりに農薬は欠かせません。その農薬をより有効に使うために、JAさんとの情報共有が重要になります。JA西印旛の担当者さんには感謝しています。

押田さんと清田さん、いいコンビですね

JA西印旛 清田さん
農家さんと二人三脚です。お互いが信頼しあって1年、1年工夫をして、おいしい梨を作っていくのがJA西印旛のスタイルです。

選果場に若い人がいっぱい。みんな梨づくりの後継者たちです。

うわー。でっかい集荷場ですね!

スケールのある白井中央選果場

JA西印旛 清田さん
こちらが白井中央選果場です。農家さんから運ばれてきた梨を選別し、箱詰めにして関東圏に出荷しています。出荷先は大手のスーパーがメインです。

えー、年間2ヶ月しか稼働しない???

JA西印旛 清田さん
そうです。梨が出荷される7月末から9月末までの約2ヶ月間だけ稼働する施設です。作業していただいている人も、2ヶ月だけの期間限定です。

さすが、梨の収穫量日本一の千葉県ですね

若手が選果場に活気を呼び込む

JA西印旛 清田さん
ありがとうございます。奥で作業をしている人に、若い人が多いでしょ。彼らは地元の梨農家さんの後継者です。

都会へ出た若い人が、梨を育てにアイターンしてくる!!

白井の梨ブランドがキラッ

JA西印旛 清田さん
うれしいことに、多くの若者が西印旛に帰ってきてくれます。だから、ここは後継者には、困っていません。

それがブランド力ですよね。

真剣な表情で、ラインを見守る

JA西印旛 清田さん
そうだと、うれしいですね。ここでは、押田さんの家のように父と子、ベテランと若手がうまく交わって世代交代が進んでいます。

あ、直売所、なし坊もいる!

直売所は、黄色い看板がめじるし

JA西印旛 清田さん
はい。直売所のJA西印旛の「やおぱぁく」です。ちょこんと登場しているのが、白井市のマスコットキャラクターのなし坊です。市民の皆さんに名前をつけてもらいました。

朝どれの梨がいっぱい並んでいます!

お客さまのお目当ては、これ!

JA西印旛 清田さん
今の時期は豊水がメインですが、9月の下旬になると「あきづき」が店頭に並びます。週末には、近隣の方だけでなくて都内からも新鮮な梨を買いにいらっしゃる方が大勢います。また、より多くのお客さまに西印旛の梨を知っていただけるよう、梨のブランデーケーキやゼリー、ジャムなどの新しい商品も生産者と一緒に試行錯誤しながら開発し販売しています。

これからの農業で大切なことは、なんでしょうか?

押田ファミリーと清田さん

JA西印旛 清田さん
地元のみなさんとの共存共栄が大切だと思います。西印旛は近年すごい勢いで住宅が建ち、都市化が進んでいます。梨園のまわりも住宅地が増えているのが現状です。地域の人たちの理解をいただき、おいしい特産品をこれからも世に送りだしていきたいと思います。

読者と、地元のみなさんにメッセージをどうぞ

押田さん 押田さんのお父さん JA西印旛 清田さん
これからも西印旛の梨を、よろしくお願いします(一同)。
  • JA西印旛の梨 JA西印旛は、千葉県印西市に本所があり、印西市、白井市、栄町の2市1町を事業区域としています。JA西印旛の梨は、みずみずしい甘みがあるのが特徴。4月中旬には梨畑一面に白い花が咲き誇り、8月頃から「幸水」「豊水」「新高」などの品種が順次出荷されます。農林水産省がまとめた平成27年度のデータを見ると、生産量が最も多いのは幸水で約40%。次いで豊水、新高梨となっています。「あきづき」は開発されてまだ日が浅い品種で、「幸水」「豊水」「新高」の良さをすべて受け継いだ和梨のサラブレッド品種です。今後、さらに生産量が増えてくると期待されています。

  • JA西印旛の梨

梨 栽培スケジュール

梨園の箱入り娘た

押田知之(おしだともゆき)さん

押田知之(おしだともゆき)さん

和梨は沖縄県以外の全国で栽培され出荷されています。産地として知られるのは千葉県、茨城県、福島県。なかでも千葉県は全国一の収穫量を誇ります。今回は、甘みがある梨で有名なJA西印旛の梨業組合に所属する押田さんの畑を訪ねました。

白井市

白井市

西印旛は、東京都心から25km圏内にあります。1980年代から千葉ニュータウンなどが開発されベッドタウンとして人口が増加しました。千葉県北部の豊かな自然を利用して梨をはじめ、イチゴ、スイカ、トマト、メロンなど多くの作物をつくっています。

1.空へ 2.地へ 3.手のひらへ

押田さん
そっと、そっと…やさしく一度、空に向かって持ちあげて、こんどは、地面に向かって引いてください…ほら、手のひらに。

おいしそうに色づいた「あきづき」

あ、穫れた!!(なんか不思議…)

押田さん
けなげでしょ。まるで収穫してくださいというように、梨は木に実ります。今回取材していただく「あきづき」は1つ500gぐらいありますが、ほんとにカンタンに収穫できます。どうぞ、食べてみてください。

あぁ、あま~い、みずみずしい!

押田さん
和梨は、幸水、豊水、新高の3種が知られていますが、早秋が収穫期の「あきづき」はこの3つの長所を併せ持った新しい品種です。

梨に語りかける押田さん

「あきづき」は、3大ブランドのいいトコドリ!!

押田さん
どの梨もおいしいのですが、「あきづき」は、幸水のみずみずしさ、豊水の甘さ、新高の大きさという長所を、すべて受け継いでいます。これからどんどん人気が出てくる品種だと思います。

梨園のなかは、ちょっと幻想的

今年の出来栄えはいかがですか?

押田さん
台風などの災害に合うこともなく、立派な梨に育てることがきました。梨は繊細な果実ですから、栽培にかかる約120日間つきっきりで世話をして育てます。8月末からの収穫が、1年で1番たのしいですね。

梨園のかわいい娘たちですね♪

押田さん
はい。大切に、大切に、手塩をかけて育てています。先祖がこの梨園を、残してくれてほんとうに感謝しています。今では信じられませんが、この場所は昔、入江だったそうです。父が、よく知っています。

ええ!?ここは昔、海岸だった?

押田さんのお父さん
そうですよ。地面を掘ると白い貝の層がでてきます。これが白井(しろい)市の語源になったと言う説もあります。昔、この近くで送電線の鉄塔を建設した工事の人が、貝殻でできた白い土の層を見て、「ここは果樹を植えると美味しい実がなる」と言ったそうです。

押田さんの父、押田剛さん

貝殻の出る層に、果樹を植えるとおいしい実がなる・・・!!

押田さんのお父さん
それを聞いて、うちの親父が松林だったところを開拓して梨を植えました。自分は高校卒業して本格的に梨づくりを始めました。幸いにして先祖が梨園を開いてくれたおかげで、今があります。

前回の東京オリンピック前の話ですね。

押田さんのお父さん
そうです。私は今年73才になります。もう50年以上、経ちますね。

1.6haの畑に600本の梨の木。1つ1つが頭に入っている!

押田さんのお父さん
梨の木の寿命はおよそ20年。それを超えると萎縮病とかが発生しやすくなります。梨の木は寿命が短いから常に植え替える準備もしておかなければなりません。ここが植えて5年目の列、あちらが10年目の列、向こうが15年目…1本1本、600本全部、頭に入っています…そりゃ、プロですから。

整然と並んだ、およそ600本の梨の木

「プロですから」って、カッコよすぎ♪

押田さんのお父さん
いやいや。そのくらい大切に育てないと、おいしい梨はつくれません。

残留農薬の検査はとても厳しい。
安心して食べてください。

昔は出荷できない人が年に1~2人いた?

押田さんのお父さん
行政の残留農薬の検査はとても厳しいものです。基準を超えると出荷ができません。昔は年に1~2人は出荷できない人がいました。

JA西印旛の梨のスペシャリスト清田さん

今はゼロですね。出荷できないと苦労が水の泡に…

押田さんのお父さん
その通りです。ペナルティが大きいから、みんな必死です。農薬は定められた基準をしっかり守って、神経を配って使っています。もし出荷できないと収入がなくなってしまいますから。我々は1年1年が勝負。だからしっかりと品質管理しているんですよ。

茎にハサミを入れて、出荷準備OK

え?わざと水をやらない!!かわいい梨はスパルタで育てる!

押田さん
水をやってしまうと、実は大きくなるけど、甘みが落ちてしまいます。過保護はダメなのです。水をあえて制限することで生命力が充実し、大地からたくさんの水分や栄養を吸い上げます。ここの梨づくりは、その方法が合っている気がしています。

梨園の娘たちを見守る、奥さん

近くの競馬学校から肥料をもらっている

押田さん
近くに競馬学校があって、そこで肥料(堆肥)をもらって畑の土づくりに生かしています。梨づくりで1番大切なのは土づくりです。競走馬のいる施設が近くにあるのも幸運だと思います。

年間の作業スケジュールを教えてください!

押田さん
品種によって前後しますが、あきづき以外の品種は4月上旬から中旬で交配(受粉)をします。5月上旬から6月上旬にかけて摘果作業。6月上旬から6下旬に新梢の管理をし、最終摘果を行います。早い品種で7月下旬から収穫が始まり9月の下旬まで続きます。10月中は防災網の片づけ、施肥作業。11月から3月は剪定・誘因作業をします。

あきづきは、交配の必要がない?

押田さん
そうです。交配が必要ない品種です。収穫はやや遅めで、8月下旬から9月下旬。他の品種に比べると、手がかからないですね。

これは天敵を食べてくれる益虫

大事な娘に虫がつかないようにしなきゃ(笑)。

押田さんのお父さん
昔はマツムシに悩まされましたね。松林を開いて作った畑でしたから。

梨園のぐるりに巡らせた防災網

紋羽(もんぱ)病ってどんな病気ですか?

押田さんのお父さん
紋羽菌は倒木を腐らせて土に返す、自然界になくてはならない菌ですが、木につくと木を枯らします。黒星病などの菌も住みついてしまいます。梨は繊細な作物ですから、きめ細かな病害虫防除が必要になります。だから農薬にはお世話になっています。

農薬が、かわいい娘を守っている!!

押田さん
JAグループが発行している梨病害虫防除暦をベースにして、農薬を使っていますね。とりわけ3月下旬から4月上旬にかけての黒星病対策は大切です。

豊作の梨園で、会話がはずむ

大事なのはJAさんとの情報共有!

押田さん
おいしい梨づくりに農薬は欠かせません。その農薬をより有効に使うために、JAさんとの情報共有が重要になります。JA西印旛の担当者さんには感謝しています。

押田さんと清田さん、いいコンビですね

JA西印旛 清田さん
農家さんと二人三脚です。お互いが信頼しあって1年、1年工夫をして、おいしい梨を作っていくのがJA西印旛のスタイルです。

選果場に若い人がいっぱい。
みんな梨づくりの後継者たちです。

うわー。でっかい集荷場ですね!

JA西印旛 清田さん
こちらが白井中央選果場です。農家さんから運ばれてきた梨を選別し、箱詰めにして関東圏に出荷しています。出荷先は大手のスーパーがメインです。

スケールのある白井中央選果場

えー、年間2ヶ月しか稼働しない???

JA西印旛 清田さん
そうです。梨が出荷される7月末から9月末までの約2ヶ月間だけ稼働する施設です。作業していただいている人も、2ヶ月だけの期間限定です。

さすが、梨の収穫量日本一の千葉県ですね

JA西印旛 清田さん
ありがとうございます。奥で作業をしている人に、若い人が多いでしょ。彼らは地元の梨農家さんの後継者です。

若手が選果場に活気を呼び込む

都会へ出た若い人が、梨を育てにアイターンしてくる!!

JA西印旛 清田さん
うれしいことに、多くの若者が西印旛に帰ってきてくれます。だから、ここは後継者には、困っていません。

白井の梨ブランドがキラッ

それがブランド力ですよね。

JA西印旛 清田さん
そうだと、うれしいですね。ここでは、押田さんの家のように父と子、ベテランと若手がうまく交わって世代交代が進んでいます。

真剣な表情で、ラインを見守る

あ、直売所、なし坊もいる!

JA西印旛 清田さん
はい。直売所のJA西印旛の「やおぱぁく」です。ちょこんと登場しているのが、白井市のマスコットキャラクターのなし坊です。市民の皆さんに名前をつけてもらいました。

直売所は、黄色い看板がめじるし

朝どれの梨がいっぱい並んでいます!

JA西印旛 清田さん
今の時期は豊水がメインですが、9月の下旬になると「あきづき」が店頭に並びます。週末には、近隣の方だけでなくて都内からも新鮮な梨を買いにいらっしゃる方が大勢います。また、より多くのお客さまに西印旛の梨を知っていただけるよう、梨のブランデーケーキやゼリー、ジャムなどの新しい商品も生産者と一緒に試行錯誤しながら開発し販売しています。

お客さまのお目当ては、これ!

これからの農業で大切なことは、なんでしょうか?

JA西印旛 清田さん
地元のみなさんとの共存共栄が大切だと思います。西印旛は近年すごい勢いで住宅が建ち、都市化が進んでいます。梨園のまわりも住宅地が増えているのが現状です。地域の人たちの理解をいただき、おいしい特産品をこれからも世に送りだしていきたいと思います。

押田ファミリーと清田さん

読者と、地元のみなさんにメッセージをどうぞ

押田さん 押田さんのお父さん JA西印旛 清田さん
これからも西印旛の梨を、よろしくお願いします(一同)。

JA西印旛の梨

JA西印旛の梨
JA西印旛は、千葉県印西市に本所があり、印西市、白井市、栄町の2市1町を事業区域としています。JA西印旛の梨は、みずみずしい甘みがあるのが特徴。4月中旬には梨畑一面に白い花が咲き誇り、8月頃から「幸水」「豊水」「新高」などの品種が順次出荷されます。農林水産省がまとめた平成27年度のデータを見ると、生産量が最も多いのは幸水で約40%。次いで豊水、新高梨となっています。「あきづき」は開発されてまだ日が浅い品種で、「幸水」「豊水」「新高」の良さをすべて受け継いだ和梨のサラブレッド品種です。今後、さらに生産量が増えてくると期待されています。
梨 栽培スケジュール
梨 栽培スケジュール
旬素材の産地からの一覧