
うわぁ!大きな選果場ですね!
- JA茨城旭村 倉谷さん
- ここはメロンとトマトのみの選果場で、メロンが終わったあとの8月からはトマトの選果場になります。メロンはまさに今(5〜6月)が最盛期で、検査だけでなく4玉・5玉・6玉の箱詰め、そして出荷に向けての仕分けまで一貫してここで行なっているんですよ。5キロ箱で換算すると取扱量は最も多いときで約25,000箱。今日は22,000箱くらいかな。
22,000箱も!!
こちらで取り扱っているメロンは?
- JA茨城旭村 倉谷さん
- オトメメロン、アンデスメロン、クインシーメロンの3種類です。JA茨城旭村では4月からメロンを出荷し始めるんですよ。最初にオトメメロンで、5月から6月にかけて出荷するのは、アンデスメロンとクインシーメロンですね。
それぞれのメロンの特徴は?
- JA茨城旭村 倉谷さん
- オトメメロンはさわやかな甘さが特徴で、「おいしさ・ときめく・めぐりあい」の頭文字を取ってオトメメロンという名前になりました。味と香りが強いアンデスメロンは、「安心ですメロン」から名前が変化したんですよ。赤肉メロンのクインシーメロンは、βカロテンが豊富で抗酸化作用や風邪の予防にも期待されています。βカロテンはニンジンに含まれているものと一緒。だから果肉がオレンジ色なんです。
JA茨城旭村のメロンはハズレなしだとか?
- JA茨城旭村 倉谷さん
- 生産者からJA茨城旭村の青果物管理センターに持ち込まれたメロンは、まず人の目によってネットの形状や傷などが選別されます。それから内部センサーと外部センサーの2つの光センサーで糖度と熟度、さらに大きさをチェックするんです。目視と光センサーによって選別されたメロンは特秀・秀・優などに規格分けされ、各データを記録したシール(商品タグ)が貼られます。秀は糖度14度以上、特秀は16度以上、そしてプレミアムなら18度以上と、甘さは保証付きですよ。
と、糖度18度以上!?・・・想像できない!
- JA茨城旭村 倉谷さん
- 光センサーでメロンの左右両側から光りを当て、光の透過具合によってメロンの糖度、熟度、水侵度(過熟を検知)を測定するんです。そのおかげでメロンを切らずに正確な品質がわかるようになりました。ここ(青果物管理センター)の心臓部と言える光センサーで選別された糖度18度以上のプレミアムは、JA茨城旭村から出荷されるメロン全体から見ても1%未満という稀少品ですよ。
むむ・・・
何やら商品タグにも秘密がありそう
- JA茨城旭村 倉谷さん
- 光センサーがそれぞれのメロンが持っている個性(糖度、密度、大きさなど)を瞬時に判断し、1個1個に商品タグを貼っていきます。トレーサビリティシステムを導入しているので、貼られた商品タグに印刷されているQRコードを携帯電話やスマートフォンで読みとってもらうとさまざまな情報が表示されますよ。品種や等級、糖度といったそれぞれのメロンの情報はもちろん、生産者や農薬散布情報などもわかる画期的な取り組みになっています。
消費者の声が生産者にも届くんですね!
- 酒井さん
- QRコードで自分の名前と顔も出るからね。それを見た人から「美味しかった」という言葉が届いたとJAの人から聞くと、やっぱりうれしいよね。作っている人間としては、そう言ってもらいたくて作っているんだから。励みにもなるよね。