
みんな、カッコいいですね~!
- 八木さん
- そうですか?鍋八農産の社員は総勢13人で、19才、21才を筆頭に若いスタッフが多いですね。若手はほとんどが非農家の出身です。今の日本の農業の現場では、「若さ」が売物になりますよ(笑)
あ、まず、『日本農業賞 大賞受賞』おめでとうございます!
- 八木さん
- ありがとうございます。いやー、大変な賞をいただきました。JAあいち管内でも2人しか受賞者はいないそうです。ただ、当初はお断わりしようと思って・・・
え!お断わりしようと
- 八木さん
- まだ45歳、若すぎると思ってノミネートをお断わりしていました。けれど、ここを立ち上げた親父と、親子2代で継続してよくやったと評価していただけるのなら、と思い直して。
お父さんと、2人で受賞!
- 八木さん
- 父が鍋八農産を設立したのが平成10年、僕が受け継いだのが平成18年です。親父の名前が残れば本望でしたが、今回は「個別経営の部」の受賞なので企業名しか出ていません。でも父と私の二人に贈られた賞だと思っています。
田んぼの作業受託とは、どんな仕事?
- 八木さん
- 作業受託とは、農家にかわって田を管理する賃耕、賃刈のことです。弥富市の総農家戸数は1,337戸で、主業農家は12%ぐらい。兼業化が進んでいます。そこで水田作の基幹3作業(耕起・代かき、田植え、収穫)の受委託が盛んになりました。鍋八は130haくらいの田んぼの委託作業をしています。昔は田植えや稲刈りだけを受託すればよかったですが、今は1年を通して米づくりをしないとお金になりません。
大賞を受賞して、一番よかったことは?
- 八木さん
- ほとんどないです(笑)。若干、お米が売れたぐらい。あくまで経営でいただいた賞で、お米がおいしいという賞ではありませんから。あとは視察が増えたかな。
小泉進次郎氏が、視察に来られた
- 八木さん
- ええ。でも賞とは関係ありません。それ以前から知り合いでした。知り合いの紹介で飲み屋でお会いして、農業の話で盛り上がったのがきっかけです。(笑)
進次郎さんは、どんな人
- 八木さん
- 本当に熱心な方だと思います。全国の若い農業家と会っているそうで、おもしろいというか、僕たちとはまったく違う考え方をしています。
農業で1億円プレーヤーがでるべき!
- 八木さん
- たとえば、将来は農業で「1億円プレーヤー」を作りたいと言うのです。まさかと思って聞いていると、一般企業からは出るのにどうして農業からは出ないのか・・・おかしいと(笑)。小泉さんには日本の農業はこうあるべきというビジョンがあるのだと思います。
八木さんも負けずに熱い!
- 八木さん
- 僕も小泉さんに賛成です。日本の農業には、まだまだ大きな可能性があると信じています。だから、小泉さんには農業の変革を進めてもらいたいです。僕たちができることと政治家ができることは違います。お互いに健闘しようという関係でいたいですね。