旬素材の産地から

旬素材の産地から ジャガイモが泣いている 三木繁勝(みきしげかつ)さん 農家の4代目。580農家が集うJAようてい馬鈴しょ生産組合の組合長さんです。なんて姿見のいい山! 羊蹄山の麓をぐるりと囲む広大な農地は、北海道の三大ジャガイモ生産地のひとつ。その中心、倶知安町で25ヘクタールの畑を営む三木さんを訪ねました。札幌から車で約2時間あまり、羊蹄山を背に田園が広がる倶知安町(くっちゃんちょう)。この地域は盆地が多く、尻別川(しりべつがわ)流域は豊かな土壌に恵まれています。気候は春から夏は温暖ですが、冬は北西の季節風を受け降雪量が多く、北海道でも屈指の豪雪地帯です。

でっかいど~、ほっかいどですね!

三木さん
あははは。うしろの山が羊蹄山、あっちがニセコ連峰です。
今日は天気がいいから、ぜんぶ見えますね。

ひえー 東京ドーム5個分ですか

三木さんの広大な畑と、羊蹄山の勇姿

三木さん
親父の代から広げて、いまは道路をはさんで2面、
25ヘクタールの畑をやっています。東京ドーム約5個分ですね。
ジャガイモの他にも、小麦、てんさい、大豆も作っています。

え! 畑にジャガイモがない?

三木さん
ジャガイモは土の中ですよ。
葉や茎が枯れて地表に落ちると、
養分がジャガイモに戻って、デンプン価が高くなります。

これ有名な男爵イモですか?

料理の味を引き立てるきたかむい

三木さん
男爵イモも作っていますが、これは、
今、売り出し中の「きたかむい」です。
生まれて6年目の、期待の新品種です。

あら!「きたかむい」ってキレイですね!

三木さん
男爵イモみたいにゴツゴツしてないでしょ。
清楚で、気立てのいい色白美人ですかね。あははは。
調理しても煮くずれしないし、しつこくなくて、料理の味を引き立てます。

テレ笑い、豪快すぎる~

芯は太いが、ちょっとシャイな道産子大将

三木さん
あはは。みんなに伝えたいから、大きな声になっちゃう。
きたかむいは、10年かけて男爵イモの後継ブランドに育てたいですね。あはは。

農業を継いだ、理由は?

三木さん
理由もなにも、長男だし、物心ついたときから
そういう風に思っていましたね。
家を継いだのは親父が60才で、自分が25才のとき。
ほとんどの同級生は農家を継ぎましたよ。

今は、組合長さんで、580農家でトップクラスの生産量!

三木さん
それは自慢にならないよ。
農家をやめる人が多くてね、残った畑をやる人がいない。
しょうがないから面積を広げています。

え? 以前は700農家あった!

三木さん
ええ。10年ほど前は、JAようてい食用馬鈴薯生産組合は700農家ありました。
減った120軒分の仕事を、残ったみんなでやっているわけです。

大型トラクターが欠かせない!

家が一軒建ちそうなほど高価な収穫機

三木さん
畑は端から端まで約300メートルありますから、トラクターがないと収穫できません。昔と比べたら楽になりましたけど、今でも重労働。見ての通り、年寄りしか労働力がないから一日の仕事が終わったらクタクタ。死にそうですよ。あははは。

なぜ美味しい、ジャガイモが作れる?

よく肥えた土ですね?

土を労わり、土の声を聞く

三木さん
ここは気候にも土にも恵まれています。昼夜の寒暖差があるから、甘みが増すし、羊蹄山の火山灰の土壌はジャガイモ作りにぴったり。水はけがよくて、しかも水持ちがいいという2面性を持っています。

小麦、てんさい、豆、イモの順で輪作する!

三木さん
土に負担がかからない作物を交えて、輪作することで、土中の有用菌や栄養バランスを整えることができます。緑肥を蒔いて畑を休める年もつくります。ジャガイモ作りに最適な土の状態を保つ努力は欠かせません。

年間の作業スケジュールを 教えてください!

羊蹄山の麓に咲きほこる馬鈴しょの花

三木さん
3月から種芋の準備をして、4月に浴光栽芽(よっこうさいが)を行います。畑に植えるのが5月上旬。6月上旬の萌芽から3週間後に培土作業をします。7月初旬には花が咲きますね。

9月に収穫、越冬する ジャガイモもある!

トラクターがあるとはいえ収穫は重労働

三木さん
8月中旬に茎葉を処理、土の中でジャガイモの糖度を高めます。収穫は8月末から3週間ほどが勝負です。収穫後はJAの倉庫で仮貯蔵して全国へ出荷。最近では長期熟成貯蔵が進んで、ほぼ一年中、出荷できるようになりました。

耕作スケジュールを 農家で共有!

ジャガイモの選別は、流れ作業で

三木さん
耕作スケジュールはJAといっしょに作ります。このマニュアルを58戸が共有することでJA管内のジャガイモの品質を守っています。農家の意見をまとめるのが組合長の役目だけど、これも大変な仕事ですよ。

マニュアルが強みですね

貯蔵施設と一体化した配送センター

三木さん
確かにマニュアルを守れば、品質は保てます。でもそれだけでは、本当においしいジャガイモは作れません。

なにが足りない?

三木さん
あははは。今、小学校で食育を教えているのですが…。

え、「食育の授業」をやっている

三木さん
ええ。でもちょっと風変わりで…私が教えているのは、教科書に頼るなということ。見て、聞いて、感じることが大切だと教えています。子どもに感性を磨いて欲しいのです。感性がないと、危険な目にあったり、心が病んだりしますから。

「農業にも感性」が必要ですか?

三木さん
作業マニュアルって教科書ですよね。農業も同じで、作業マニュアルだけだと品質は保てても、その上には行けません。ほんとうに美味しいジャガイモを作るには、感性が必要なのです。

農業の感性って、なに?

大型トラクターを操る三木さん

三木さん
空が見えているか。作物が見えているか。畑に必要な機材がわかっているか。感性とは、常に新しい変化を受け入れる準備ができていることだと思います。

常に変化を受け入れる!

三木さん
はい。変わっていかないと、生き残ってはいけません。頭が固くなったり、錆びついたら、農業はできません。そういうことだと思います…あははは。

マニュアル+感性が、大切ですね。

農薬を使う時期は、いつ?

三木さん
6月の下旬から7月の下旬まで病害虫防除を行っています。とりわけ雨が降る前、降った後に、病気がつかないように、虫がつかないように防除をするのが大事です。

軟腐病は心配ですか?

軟腐病にやられたジャガイモの葉

三木さん
疫病対策には4種類の薬剤を使っています。軟腐病には専用の農薬を用意していますね。親父の代の頃は疫病に悩まされていましたが、最近は被害が少なくなりました。

気をつけている害虫は?

横断幕を貼ってジャガイモシストセンチュウまん延防止に努めている

三木さん
ナストビハムシとアブラムシ類ですね。こちらも3種類の薬剤を使い分けて、また散布のタイミングや散布のやり方を研究して防除しています。

農薬の使用計画を作成していますね!

畑に入るときはシスト対策を徹底

三木さん
年間スケジュールの一環として農薬の使用計画を立てています。もちろん使用量に関しては、法律の基準を守っています。JAようていでは出荷時に生産履歴の提出が義務づけられていますから、農薬についてもしっかり管理できています。

三木さんにとって農薬とは?

三木さん
今の農業に、農薬はなくてはならないものです。ただし同じ農薬でも、いつ、どう使うかで効果が変わってきます。農家は土も違えば、種を植える時期も異なりますから、マニュアルを基本にしながら、自分色に染めて使いこなすことだと思います。

あははは! 農薬を自分色に染める!

三木さんファミリーと親戚のみなさん。左端はJAようていの柳谷係長

三木さん
ええ。畑に立って、作物の具合や天気を見て、最高のタイミングで、最適なやり方で農薬を使うこと。そうしないと、もったいないです。あははは。農薬を自分色に染められる人が、農業がうまい人だと思います。

農業のこれからに、不安がありますか?

今年は豊作ですね!

毎日畑に出ているから体は丈夫、とお母さん

三木さん
全然、喜べませんよ。あははは。市場価格がめちゃくちゃ安くなっていますから。

笑っていられない!

三木さん
畑を耕して、手をかけて育てて、やっとのことで収穫したのに、この値段では食べていけません。「消費者のみなさんに美味しく食べていただければ幸せです」なんてカッコいいことを言いたいけど、言えません。

なにかいい解決策はない?

子どもが畑に遊びに来なくなったのが残念と叔父さん

三木さん
このままでは将来、農業ができなくなってしまいます。外国から重い作物は輸入して、国内では野菜を作ればいいというけれど、あははは、25ヘクタールの畑でトマトを作って、どうやって収穫しますか。

うわーん、泣きたくなる!

三木さん
ジャガイモは、泣いています。こんなに美味しくできたのに、泣いています。

三木さん、ガンバレ!

JAようていのきたかむい、食べてみてください

三木さん
あははは。新しい変化を受け入れていくしかないですね。農業のやり方は、ほんとうに日々進歩です。伝統もあるけれど、伝統が正しいかどうかは、いつも検証しなくてはいけません。天候は温暖化で変わっているし、道具も、農薬もどんどん進化しています。こだわりを捨てて、新しい変化を受けいれることです。

出てこい若い農業家!

三木さん
この先、JAようてい馬鈴しょ生産組合が、300農家に減ったら、どうやって畑を耕せばいいか。志のある若い農業家が、この国には絶対いると思います。俺の声が届いたら、羊蹄山の麓で会おう~。
  • 羊蹄山の伏流水が染みわたり、肥沃な大地が広がるJAようていは北海道を代表する農業王国。北海道で作られる農業作目のほとんどが収穫され、北海道農業の縮図といわれます。気候は寒暖差が大きく作物の病原菌が発生しにくい高原地帯特有の冷涼さが特徴。比較的長い日照時間を生かした農法により、健康で栄養豊かな安心野菜が育ちます。ジャガイモの生産が始まったのは明治14年。種類は男爵、キタアカリ、とうや、きたかむいの4種で、新品種のきたかむいは今売り出し中の品種です。

  • JAようてい倶知安のジャガイモ

ジャガイモ 栽培スケジュール

ジャガイモが泣いている

三木繁勝(みきしげかつ)さん

三木繁勝(みきしげかつ)さん

農家の4代目。580農家が集うJAようてい馬鈴しょ生産組合の組合長さんです。なんて姿見のいい山!羊蹄山の麓をぐるりと囲む広大な農地は、北海道の三大ジャガイモ生産地のひとつ。その中心、倶知安町で25ヘクタールの畑を営む三木さんを訪ねました。

倶知安町(くっちゃんちょう)

倶知安町(くっちゃんちょう)

札幌から車で約2時間あまり、羊蹄山を背に田園が広がる倶知安町(くっちゃんちょう)。この地域は盆地が多く、尻別川(しりべつがわ)流域は豊かな土壌に恵まれています。気候は春から夏は温暖ですが、冬は北西の季節風を受け降雪量が多く、北海道でも屈指の豪雪地帯です。

でっかいど~、ほっかいど~ですね!

三木さん
あははは。うしろの山が羊蹄山、あっちがニセコ連峰です。
今日は天気がいいから、ぜんぶ見えますね。

ひえー 東京ドーム5個分ですか

三木さん
親父の代から広げて、いまは道路をはさんで2面、25ヘクタールの畑をやっています。東京ドーム約5個分ですね。
ジャガイモの他にも、小麦、てんさい、大豆も作っています。

三木さんの広大な畑と、羊蹄山の勇姿

え!畑にジャガイモがない?

三木さん
ジャガイモは土の中ですよ。
葉や茎が枯れて地表に落ちると、
養分がジャガイモに戻って、デンプン価が高くなります。

これ有名な男爵イモですか?

三木さん
男爵イモも作っていますが、これは、
今、売り出し中の「きたかむい」です。
生まれて6年目の、期待の新品種です。

料理の味を引き立てるきたかむい

あら!「きたかむい」ってキレイですね!

三木さん
男爵イモみたいにゴツゴツしてないでしょ。
清楚で、気立てのいい色白美人ですかね。あははは。
調理しても煮くずれしないし、しつこくなくて、料理の味を引き立てます。

テレ笑い、豪快すぎる~

三木さん
あはは。みんなに伝えたいから、大きな声になっちゃう。
きたかむいは、10年かけて男爵イモの後継ブランドに育てたいですね。あはは。

芯は太いが、ちょっとシャイな道産子大将

農業を継いだ、理由は?

三木さん
理由もなにも、長男だし、物心ついたときから
そういう風に思っていましたね。
家を継いだのは親父が60才で、自分が25才のとき。
ほとんどの同級生は農家を継ぎましたよ。

今は、組合長さんで、580農家でトップクラスの生産量!

三木さん
それは自慢にならないよ。
農家をやめる人が多くてね、残った畑をやる人がいない。
しょうがないから面積を広げています。

え?以前は700農家あった!

三木さん
ええ。10年ほど前は、JAようてい食用馬鈴薯生産組合は700農家ありました。
減った120軒分の仕事を、残ったみんなでやっているわけです。

大型トラクターが欠かせない!

三木さん
畑は端から端まで約300メートルありますから、トラクターがないと収穫できません。昔と比べたら楽になりましたけど、今でも重労働。見ての通り、年寄りしか労働力がないから一日の仕事が終わったらクタクタ。死にそうですよ。あははは。

家が一軒建ちそうなほど高価な収穫機

なぜ美味しい、ジャガイモが作れる?

よく肥えた土ですね?

三木さん
ここは気候にも土にも恵まれています。昼夜の寒暖差があるから、甘みが増すし、羊蹄山の火山灰の土壌はジャガイモ作りにぴったり。水はけがよくて、しかも水持ちがいいという2面性を持っています。

土を労わり、土の声を聞く

小麦、てんさい、豆、イモの順で輪作する!

三木さん
土に負担がかからない作物を交えて、輪作することで、土中の有用菌や栄養バランスを整えることができます。緑肥を蒔いて畑を休める年もつくります。ジャガイモ作りに最適な土の状態を保つ努力は欠かせません。

年間の作業スケジュールを教えてください!

三木さん
3月から種芋の準備をして、4月に浴光栽芽(よっこうさいが)を行います。畑に植えるのが5月上旬。6月上旬の萌芽から3週間後に培土作業をします。7月初旬には花が咲きますね。

羊蹄山の麓に咲きほこる馬鈴しょの花

9月に収穫、越冬するジャガイモもある!

三木さん
8月中旬に茎葉を処理、土の中でジャガイモの糖度を高めます。収穫は8月末から3週間ほどが勝負です。収穫後はJAの倉庫で仮貯蔵して全国へ出荷。最近では長期熟成貯蔵が進んで、ほぼ一年中、出荷できるようになりました。

トラクターがあるとはいえ収穫は重労働

耕作スケジュールを農家で共有

三木さん
耕作スケジュールはJAといっしょに作ります。このマニュアルを58戸が共有することでJA管内のジャガイモの品質を守っています。農家の意見をまとめるのが組合長の役目だけど、これも大変な仕事ですよ。

ジャガイモの選別は、流れ作業で

マニュアルが強みですね

三木さん
確かにマニュアルを守れば、品質は保てます。でもそれだけでは、本当においしいジャガイモは作れません。

貯蔵施設と一体化した配送センター

なにが足りない?

三木さん
あははは。今、小学校で食育を教えているのですが…。

え、「食育の授業」をやっている

三木さん
ええ。でもちょっと風変わりで…私が教えているのは、教科書に頼るなということ。見て、聞いて、感じることが大切だと教えています。子どもに感性を磨いて欲しいのです。感性がないと、危険な目にあったり、心が病んだりしますから。

「農業にも感性」が必要ですか?

三木さん
作業マニュアルって教科書ですよね。農業も同じで、作業マニュアルだけだと品質は保てても、その上には行けません。ほんとうに美味しいジャガイモを作るには、感性が必要なのです。

農業の感性って、なに?

三木さん
空が見えているか。作物が見えているか。畑に必要な機材がわかっているか。感性とは、常に新しい変化を受け入れる準備ができていることだと思います。

大型トラクターを操る三木さん

常に変化を受け入れる!

三木さん
はい。変わっていかないと、生き残ってはいけません。頭が固くなったり、錆びついたら、農業はできません。そういうことだと思います…あははは。

マニュアル+感性が、大切ですね。

農薬を使う時期は、いつ?

三木さん
6月の下旬から7月の下旬まで病害虫防除を行っています。とりわけ雨が降る前、降った後に、病気がつかないように、虫がつかないように防除をするのが大事です。

軟腐病は心配ですか?

三木さん
疫病対策には4種類の薬剤を使っています。軟腐病には専用の農薬を用意していますね。親父の代の頃は疫病に悩まされていましたが、最近は被害が少なくなりました。

軟腐病にやられたジャガイモの葉

気をつけている害虫は?

三木さん
ナストビハムシとアブラムシ類ですね。こちらも3種類の薬剤を使い分けて、また散布のタイミングや散布のやり方を研究して防除しています。

横断幕を貼ってジャガイモシストセンチュウまん延防止に努めている

農薬の使用計画を作成していますね!

三木さん
年間スケジュールの一環として農薬の使用計画を立てています。もちろん使用量に関しては、法律の基準を守っています。JAようていでは出荷時に生産履歴の提出が義務づけられていますから、農薬についてもしっかり管理できています。

畑に入るときはシスト対策を徹底

三木さんにとって農薬とは?

三木さん
今の農業に、農薬はなくてはならないものです。ただし同じ農薬でも、いつ、どう使うかで効果が変わってきます。農家は土も違えば、種を植える時期も異なりますから、マニュアルを基本にしながら、自分色に染めて使いこなすことだと思います。

あははは!農薬を自分色に染める!

三木さん
ええ。畑に立って、作物の具合や天気を見て、最高のタイミングで、最適なやり方で農薬を使うこと。そうしないと、もったいないです。あははは。農薬を自分色に染められる人が、農業がうまい人だと思います。

三木さんファミリーと親戚のみなさん。左端はJAようていの柳谷係長

農業のこれからに、不安がありますか?

今年は豊作ですね!

三木さん
全然、喜べませんよ。あははは。市場価格がめちゃくちゃ安くなっていますから。

毎日畑に出ているから体は丈夫、とお母さん

笑っていられない!

三木さん
畑を耕して、手をかけて育てて、やっとのことで収穫したのに、この値段では食べていけません。「消費者のみなさんに美味しく食べていただければ幸せです」なんてカッコいいことを言いたいけど、言えません。

なにかいい解決策はない?

三木さん
このままでは将来、農業ができなくなってしまいます。外国から重い作物は輸入して、国内では野菜を作ればいいというけれど、あははは、25ヘクタールの畑でトマトを作って、どうやって収穫しますか。

子どもが畑に遊びに来なくなったのが残念と叔父さん

うわーん、泣きたくなる!

三木さん
ジャガイモは、泣いています。こんなに美味しくできたのに、泣いています。

三木さん、ガンバレ

三木さん
あははは。新しい変化を受け入れていくしかないですね。農業のやり方は、ほんとうに日々進歩です。伝統もあるけれど、伝統が正しいかどうかは、いつも検証しなくてはいけません。天候は温暖化で変わっているし、道具も、農薬もどんどん進化しています。こだわりを捨てて、新しい変化を受けいれることです。

JAようていのきたかむい、食べてみてください

出てこい若い農業家!

三木さん
この先、JAようてい馬鈴しょ生産組合が、300農家に減ったら、どうやって畑を耕せばいいか。志のある若い農業家が、この国には絶対いると思います。俺の声が届いたら、羊蹄山の麓で会おう~。

JAようてい倶知安のジャガイモ

JAようてい倶知安のジャガイモ
羊蹄山の伏流水が染みわたり、肥沃な大地が広がるJAようていは北海道を代表する農業王国。北海道で作られる農業作目のほとんどが収穫され、北海道農業の縮図といわれます。気候は寒暖差が大きく作物の病原菌が発生しにくい高原地帯特有の冷涼さが特徴。比較的長い日照時間を生かした農法により、健康で栄養豊かな安心野菜が育ちます。ジャガイモの生産が始まったのは明治14年。種類は男爵、キタアカリ、とうや、きたかむいの4種で、新品種のきたかむいは今売り出し中の品種です。
ジャガイモ 栽培スケジュール
ジャガイモ 栽培スケジュール
旬素材の産地からの一覧