知って得するコラム

栄養バランスがとれた食事に欠かせない野菜と果物。
いつでもスーパーで買えるワケとは?

美味しくて、栄養のバランスが整った食事に不可欠な野菜や果物。スーパーや八百屋、最近はネットショッピングでも、
いつでも一定の品質が確保されたものが買えます。その秘密はなんなのでしょうか?

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農作物の安定供給を助けているのは“農薬”!

農作物などに発生してしまう害虫や病気、雑草を増えるままにしておくと、農作物の収穫量が減ってしまったり、品質が悪くなったりします。そうならないように、農薬を使って害虫や病気を退治したり、雑草を除いたりします。

農家1戸あたりの田んぼや畑の面積は、平均1.8ヘクタール※1ほどあるので、虫退治や草むしりなどをすべて手作業で行うのは大変です。

農薬をまったく使わずに、品質のよい農作物を十分な量収穫して、ほどよい値段で安定的に皆さんのもとへ届けるのは、実は極めて難しいことなので、必要に応じて農薬の力を借りるのです。

※1:農林業センサス(農林水産省、2015年)より

農作物の安定供給を助けているのは“農薬”!

もし全ての農家が農薬を使わないと…

農薬を使わないで栽培すること自体はもちろんできます。
しかし、もし全ての農家がそのようにすると、以下のような影響が出る可能性も。

たとえば…

  • 収穫量が削減し、野菜が高額になり、購入できる人が限られる
  • 学校給食なども現在の価格では供給が難しくなり、
    子ども達の栄養バランスにも影響する
  • 生産者側の負担になり、日本の農業関連市場が鈍化する

など

このような事態を避けるためにも農薬が安全に使われています。

もし全ての農家が農薬を使わないと…

そもそも農薬とは

農薬とは、野菜や果物の農作物を害虫、病気、雑草など農作物の健全な成長にとっては有害な生物から守るために使われる薬剤です。

その語源は、「農業用薬品」を簡略化したものとされていますが、
現在は、農作物の「農」と薬剤の「薬」を組合わせたものとご理解ください。

そもそも農薬とは

農薬って“毒”なのでは?

食品を含むすべての物質が、私たちの身体にとって無害か有害かは、摂取する量(暴露量)によって決まります。

農薬はその使用量・使用方法を法律により厳密に規定することにより、摂取量をコントロールすることで安全性が確保されています。

農薬って“毒”なのでは?

農薬の安全性の確かめられ方

農薬は、ヒトに対する安全性だけでなく、環境に対する影響など、
さまざまな試験が専門家によって実施され、その結果について
厳密な審査を受けてようやく使用できるように登録がされます。

さらに、新たな安全性等に関する試験を求められた場合には、追加で実施します。

このように実際に農家で使われるまでには、いくつもの安全性に関するチェックが設けられているのです。

農薬の安全性の確かめられ方

農薬が身体に蓄積することはないの…?

現在、人体に蓄積性のある化学物質は農薬として使用されていません。

1970年代始めに、一部の農薬が環境中での残留性や、自然界での食物連鎖による生物濃縮、人体への蓄積など将来的な影響への懸念から、国際的※2に製造・使用中止となりました。

それを境にして、上述のような問題のある化学物質や農薬は流通から消え、開発もされなくなりました。

※2:DDTの一部用途を除く

農薬が身体に蓄積することはないの…?

大人と幼小児、妊婦や高齢者など、みんなが同じ残留基準値でも大丈夫なの?

大人、幼小児、妊婦、高齢者のグループでそれぞれ食品摂取量が異なるため、残留基準は同じでも残留農薬の総摂取量が異なります。

どのグループにおいても、

  • 長期的な影響に関しては許容一日摂取量(ADI)の80%を超えないこと
  • 短期的な影響に関しては急性参照用量(ARfD)を超えないこと

が確認されています。

従って、同じ残留基準でも安全性は確保されています。

大人と幼小児、妊婦や高齢者など、みんなが同じ残留基準値でも大丈夫なの?

もっとくわしく知りたい方は「教えて!農薬Q&A」のページをご覧ください

もっとくわしく知りたい方は「教えて!農薬Q&A」のページをご覧ください