教えて!農薬Q&A

農薬は安全?

農家への安全対策、使用状況の把握などについて

Q. GAP(適正農業規範および農業生産工程管理手法)とは何ですか。

 GAPとは、Good Agricultural Practice(適正農業規範および農業生産工程管理手法)の略で、農業生産現場において、食品の安全確保などへ向けた適切な農業生産を実施するための管理のポイントを整理し、それを実践・記録する取組です。

■ GAPの目的と手法について
 その取り組み方法としては、農業者自らが、(1)農作業の点検項目を決定し(Plan)、(2)点検項目に従い農作業を行い(Do)、記録し、(3)記録を点検・評価し、改善点を見出し(Check) 、(4)次回の作付けに活用(Action)するという一連の「農業生産工程の管理手法」(プロセスチェック手法)です。
GAP手法の導入は、農産物の安全確保、環境保全、農産物の品質の向上、労働安全の確保等に有効な手法であり、安全な農産物の安定的な供給、環境保全、農業経営の改善・効率化につながります。また、生産された農産物の安全性や品質の確保等について消費者・食品事業者等の信頼を確保する上でも有効な手法となります。
■ 日本でのGAPに対する取り組み
  平成18年に農林水産省、農産物安全管理課がまとめた「食品安全のためのGAPに関するQ&A」から、「食品安全のためのGAPとは何ですか?」に関する回答を参照すると以下のように説明されています。(以下引用)
「食品安全GAPは、消費者の関心が特に高い食品の安全性の確保を目的としています。まず、食品の安全性に悪い影響を与える要因※1とその影響をできるだけ抑える生産方法※2をリストアップします。このリストにしたがって、確実に実施・記録し、より適切な生産方法に見直しをしていきます。これを繰り返すことが食品安全GAPの取組みです。
さらに、日本でも食品安全GAPの取組みをきっかけとして、食品安全、環境保全、労働安全、品質向上などいくつかの目的に対応したGAPにしていくことが望ましいと考えています。」
※1:残留農薬、重金属、病原微生物、異物混入など
※2:ほ場周辺の状況確認、農薬の適正使用、収穫機の清掃、生産資材の適切な管理、選果場の清掃・整頓など
 なお、GAPの国内での推進については、農業生産法人などが主体となって2005年に設立された日本GAP協会が、日本版GAP(JGAP)の統一基準としての普及を目指して活動しています。
■ GAPにおける農薬の取り扱い
 GAPにおいては、農薬の取扱いに関してもリストの中に通常取り上げられています。 そのリストにある一般的な項目としては、ラベルの使用基準に従って正しく農薬を使用し、その内容を帳簿に記帳すること、散布に当たっては周辺農作物に対して注意を払うことや、強風時には散布は行わないなどのような内容で、農薬の適正使用の目的や活動とよく合致する内容となっています。
参考文献
*農林水産省ホームページ
*日本GAP協会ホームページ : http://jgap.jp/

(2009年8月)

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