教えて!農薬Q&A

農薬は安全?

農家への安全対策、使用状況の把握などについて

Q. 農薬が原因で毎年多くの人が死んでいるというのは本当でしょうか。

 毎年多くの人が亡くなっているのは事実ですが、その大部分は自殺によるものです。農林水産省の統計によれば、農薬散布作業中の死亡事故や中毒事故はごくわずかで、それも減ってきていることがわかります。

 厚生労働省の人口動態統計によると、2006年の農薬による自殺者は489人、農薬による不慮の事故および曝露による死者は128人で、死者の合計は617人でした。「農薬による不慮の事故および曝露」は、どのような場面で農薬に接触したのか、また農薬散布作業中だったのかどうかなどは不明です。2006年の自殺者の総数は29921人で、そのうち首吊りによるものが65.7%、農薬によるものは1.6%ですから、農薬が自殺の主な手段となっているわけではありません。

 また、農林水産省の最新の統計では、2007年に発生した農作業による死亡事故件数は397件でした。そのうち、農業機械作業によるものが259件(65%)、農業用施設作業によるものが21件(5%)、機械・施設以外の作業によるものが117件(30%)となっています。農業用施設作業に係る農薬による死亡はありませんが、機械・施設以外の作業によるものの中に、農薬による中毒4件が報告されています。

農作業中の死亡事故発生状況

農業機械作業に係る死亡事故の機種別・原因別件数

農業用施設作業に係る事故の原因別件数の推移

参考文献
*日本植物防疫協会『農薬概説』
*厚生労働省『人口動態調査』2006
*生物系特定産業技術研究支援センターホームページ:
農作業安全情報センター ->死亡事故の動向
http://www.naro.affrc.go.jp/org/brain/anzenweb/index.html

(2009年5月)

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