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農薬ゼミおさらい講座

北海道支部主催:札幌で「農薬ゼミ」を開催

札幌で「農薬ゼミ」を開催

農薬工業会北海道支部では9月11日(金)、札幌市の「札幌コンベンションセンター」において、主婦を中心とした消費者約200名を対象に、農薬のはたらきと役割、人体や環境への影響、安全性の確保など、農薬について正しく理解していただくことを目的としたゼミナール“お母さん、知って安心、家族も安心 やさしい「農薬ゼミ」”を開催しました。

この「農薬ゼミ」は、従来、農薬工業会本部が行ってきたものとは別に平成17年から支部主催で開催しているもので、今回で17回目の開催となりました。また、従来通り植物防疫関係8団体が共催しました。

近年、食の安全・安心、健康志向の高まりの中で消費者の農薬への関心が非常に高くなっています。そこで、「農薬ゼミ」では主としてお母さんを対象に、松田朋恵フリーアナウンサーの司会で進め、2人の専門家(島根大学の山本廣基学長、残留農薬研究所の寺本昭二理事長)が農薬についてやさしく解説し、楽しく学んでもらいました。また、生産者を代表して北海道指導農業士で岩見沢市在住の森井克幸さんにも登場してもらい、水稲や野菜栽培の苦労話や農薬の適正使用の実態などを紹介してもらいました。

最後にゼミのまとめとして山本学長は、「農薬を含めた化学物質全体のリスクというものは、リスクがあるかないかではなく、大きいか小さいかで判断されるべきものである。日本で生産されている農作物は世界的に見てもトップレベルでリスクが少ないと考えられる。現在、日本の食料自給率は41%と低く、今後も食料を安定的に確保するためには農薬を適正に使用し、食料生産を維持していくことが大切である」と結び、大盛況のゼミナールは閉会しました。

*質問コーナーで『ブロッコリーを水洗いすると白く濁った液体のようなものが浮くことがある。これは農薬ではないのか』との問い合わせがありました。同様の質問が2007年11月の広島開催でも寄せられ、ホームページで回答していますのでご参照下さい。

質問コーナーに対する回答

2007年11月15日掲載

関西支部主催:広島で「農薬ゼミ」を開催

■質問コーナーに対する回答

 参加者から、「キャベツやレタスを水洗いした際、油状のものが浮くことがあるが、これは農薬ではないか」 との質問がありました。この質問に対し、以下の通りお答えします。

 植物(作物)は固定した場所で生育していますから、外敵(害虫や病原菌)及び環境変化に対抗するため様々な方法を備えています。
 キャベツは、葉の表面をろう物質で覆い自分の身を守っています。このろう物質は、キャベツ自身から出る代謝産物で、その主成分は脂肪族炭化水素です。乾燥状態が続いたりすると特に多く見られるようです。似たような事例として、レタス、ブロッコリー、カリフラワー等を水洗いした際にも同様な灰白色の浮遊物が見られます。
 また、りんご、ぶどう、きゅうり等においても同じ目的をもった白い粉(ブルームといわれる)が見られるのはよく知られています。食品の安全という視点から農薬ではないかとの問い合わせがありますが、これらの物質は農薬ではありません。

農薬ゼミ - よくある質問

農薬工業会では、消費者の皆さんに農薬のことを理解してもらうため「農薬ゼミ」などを開催しています。
そこでは毎回様々な質問が寄せられています。その中から、「よくある質問」についてお答えします。