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温野菜と生野菜のメリット・デメリットについて

※このページは、WEB情報として公開されている気になるテーマをまとめたものです

低カロリーなうえ栄養豊富な野菜は、美容や健康維持のために欠かせない食材です。野菜は調理の仕方によって、摂れる栄養素もだいぶ変わってきます。生で食べる方が栄養をたっぷり摂れるとは限らず、茹でたり油で炒めたりすることによって、より栄養を引き出せる野菜もあります。生で食べる方がいい野菜、熱を通して食べる方が良い野菜、様々な種類がありますので、それぞれの特徴を知り効率的に栄養を摂るよう心がけましょう。

温野菜と生野菜のメリット・デメリットについて

温野菜のメリット・デメリット

野菜に熱を加えて食べる「温野菜」の一番のメリットは、かさを減らして一度にたくさんの量の野菜を食べられることです。野菜は熱を加えると柔らかくなり、野菜本来が持っている味や香りが引き出されます。消化しやすく、冷えた身体を温め血行を良くしてくれるため、疲れているときや風邪をひいたときなどに食べると効果的です。

温野菜のデメリットは、野菜に熱を加えることでビタミンやミネラルが破壊または流失してしまう点です。もちろん、全てが失われてしまうわけではありませんが、野菜スープにしたり、電子レンジを使って茹でたりするなどの工夫をすれば栄養を逃さず摂ることができます。炒めるときに少量の酢を加えると、ビタミンCの破壊を抑えることもできます。

熱を加えることによって、体内での栄養吸収率をアップできる野菜もあります。例えば、にんじんを生で食べる場合のカロチン吸収率は10%であるのに対し、塩ゆですると47%、油で炒めると80%にまで吸収率が上昇します。

生野菜のメリット・デメリット

フレッシュな色を見ているだけでも元気が沸いてくる生野菜には、豊富なビタミンや食物繊維をそのまま体内に摂り入れることができるメリットがあります。特に、体調の維持や新陳代謝、老化防止に欠かせない食物酵素は、約70度以上の熱を加え続けると死滅してしまいますので、美容やダイエットに関心のある人は積極的に生野菜を摂るのが鉄則です。

一度にたくさんの生野菜を食べるのは大変ですが、すり下ろしたりスムージーにしたりすることで効率よく摂ることができます。生野菜を砕くことによって、胃腸への負担を和らげるだけではなく、食物酵素量をそのまま食べる時よりも2~3倍アップさせることができるのです。

生野菜を食べ過ぎると身体を冷やしやすいというイメージがあるかもしれませんが、水分やカリウムが多く含まれるトマト、きゅうり、すいかなどの「水野菜」とは異なり、サラダボール1杯分程度であればほとんど影響がないと言われています。ただし、生野菜は温野菜に比べ消化吸収に時間がかかる傾向がありますので、胃腸が弱っているときに食べ過ぎると身体に負担をかけてしまうため、要注意です。

野菜は、成人の場合で1日350グラム以上摂取するのが理想といわれています。これを生野菜だけで満たそうとするとかなりのボリュームがありますが、生野菜と温野菜を上手に組み合わせれば、必要量を無理なく摂れるようになりますし、生野菜だけでは摂りきれない栄養を温野菜で補うこともできるでしょう。また、生野菜と温野菜にはそれぞれメリットとデメリットがありますので、体調に合わせて食べ方を変えてみることも大切です。